イタリア言の葉

2年半ぶりに再開しました。イタリア生活22年のフリー通訳・翻訳者が北東の町パドバより発信する「社会派」ブログ

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清掃ロボット(Robot Spazzino)

家事の中で私が一番苦手としているのは掃除です。イタリア人の女性は一般的に非常に掃除好きで、専業主婦ともなると、床にじかにテーブルクロスをひいてご飯を食べても清潔なくらい、すみからすみまでいつもピカピカにしている人がいます。

イタリアの掃除レベルが異常に高くてついていけない私は、かなり前からお掃除とアイロンかけは週一回お手伝いを頼んでいます。それでも、掃除機をかけたり子供の食べこぼしをはいたりぐらいは毎日やっていますが・・・

日本で売っているこの自動掃除機はイタリアでも販売しているのですが、買ったという人を聞いたことがないし、どれほど実用的か信用できない思いでいたのです。それでも一応購入を考えたため、性能については詳しい説明を読みました。

障害物に当たると向きを変えるセンサーがついている円盤型のもので、稼動範囲をあらかじめ設定できるようです。フローリング、大理石、じゅうたんなど変化する床面に自動対応、階段は避ける機能もついているとか。

でも高価だし、あらかじめ障害物(床に散らばっている子供のおもちゃなど)をどかさないと働かないようでは役に立たないと、結局購入していませんが。

そんな経過があったのでこのニュースを読んだ時は、興味しんしんでした。記事を読んでみると、残念ながら清掃ロボットは家庭用の物ではなく、ゴミ収集を代行するロボットのようです。

実用化に向けてテストが行われたのは、広場や道路、街路、公園などの路上を清掃したり大気汚染の測定ができるタイプと、家庭からの呼び出しに答えて少量のゴミを収集所まで運ぶタイプがあります。

呼び出してゴミを運ばせるタイプのロボットは、一人暮らしのお年寄りなど自由に行動できない人向けや、旧市街の細い路地など、一般の収集車が入れない道で活躍するとのこと。なるほど。

清掃ロボットを開発したのはピサのサンタンナ大学院(Scuola Superiore Sant' Anna di Pisa)。

一つだけ疑問なのは、失業率の高いイタリアで、清掃要員といえども人材不足のはずはないだろう、と思うこと。わざわざ莫大な予算でロボットを開発しなくとも、同じことをやる人間は見つかるだろうと思うのですが。

日本では進む高齢化社会への対策に、移民を受け入れて年齢を下げる方策はとらず、重労働に上手くロボットを導入する方向へ進んでいるそうですが、日本に負けない高齢少子国イタリアも同じことを考えたのでしょうか。

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状況は少しも良くなっていない

2005年に空前の視聴率を稼ぎ伝説となったTVショーの主人公Adriano Celentano(アドリアーノ・チェレンターノ)が2年ぶりにTVショーをプロデュース・主演しました。

アドリアーノ・チェレンターノは誕生日が来れば70歳になる
シンガーソングライターの大御所。
元々はロック歌手でしたが、後年はジャンルを広げて
イタリアの著名アーティスト曲を歌っています。

社会や政治問題と絡めた独自の
メッセージを発信する
「歌う伝道者」
と形容もあります。


70年代から80年代にかけては映画出演も多かった人です。この写真のように本気かふざけているのかわからないキャラの、怪しいおじさんといった風貌。

2005年のショーの中でライブで歌った、当時の大ヒット曲「l’emozione non ha voce(エモーションを歌う声はない)」のビデオ


2005年のショーは、Rockpolitik(ロックポリティック=ロックと政治を掛け合わせたチェレンターノの造語)と題した4回構成で、番組の内容と発言の全権をチェレンターノに「白紙委任(Carta Bianca)」する、という極めて異例の形で放送されました。

公共放送局が、プロデューサーと関係者以外内容を知らない、発言の規制もない、という番組を放送する決定がされるまでには1年も交渉に交渉が重ねられました。放送中は局長が暫定辞任(一切の責任を負わないという意思表示)という形式をとったぐらいです。

結果として、平均シェアー46%という驚異的な成功を収め、挑発的な内容と共に大きな話題を呼びました。

L'amore è rock e l'amicizia è rock. La droga è lenta, la pornografia è lenta. Quelli che tirano sassi dal cavalcavia sono lenti, sono contro l'amicizia e fra loro non sono amici. Il Papa è hard rock... perché apre la porta ai divorziati. I gay sono rock ma i matrimoni gay sono lenti. E Zapatero è lentissimo

「愛はロック、友情もロックだ。ドラッグはとろい、ポルノもとろい。陸橋から下を走る車に石を落とすやつらはとろい、友情の敵だしお互いに憎み合っているからだ。パパ(教皇)はハードロックだ、離婚への扉を開くから・・・ゲイはロックだが同性婚はとろい。サパテロ(スペイン首相)は最低にとろい。」

上のようにタブーにも触れる、わかるようで良くわからないセリフ。

子供も視聴する可能性がある夜9時台の放送で、大スクリーンに戦争や世界各地の残虐シーンを映し出したこと。

当時首相のベルルスコーニ陣営から「偏向ジャーナリスト」と憎まれて、公共放送出演禁止となっていたMichele Santoro(ミケーレ・サントーロ)を初回のゲストに招いたこと。

挑発的と形容される理由はたくさんありましたが、視聴率を稼げば批判の声も弱くなるのがTV界です。

夕べのショーは、新アルバムの披露を兼ねて、音楽が中心。前回のような大掛かりな舞台装置も観客もなく、放送局の狭い録音室とミキサー室が舞台。ごく内輪の仲間が集まって歌ったり雑談したりする、という感じの構成でした。

私は見逃しましたが、幕開けに、例のショッキングなシーンを映し出すスクリーンを背景にストリップがあったそうです。

ラストはゲストとして登場したジャーナリストに答える形で、チェレンターノが「状況は少しも良くなっていない」と考える今のイタリアの政治や社会現象について「一席ぶつ」形で終了しました。

批判だということは良くわかるのですが、実際に言っている内容はわかる様で良くわからない、というのがチェレンターノ流です。

視聴率は最高39%と前回のショーよりかなり低かったものの、この種の番組としては非常に高い数字で、チェレンターノのネームバリューを裏付けるものでした。


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オリビエーロ・トスカーニの保健イメージアップキャンペーン

このブログのアクセス解析を時々見るのですが、最近の検索ワードで一番多いのが、「オリビエーロ・トスカーニ(Oliviero Toscani)」なのです。

反拒食症キャンペーンは日本でもかなり報道されたようで、トスカーニの知名度がまた一気にアップしたのでしょうか。

さて、そのトスカーニですが、アグレッシブなキャンペーンだけではなく、保健相の依頼で、批判の多いイタリアの保健システムだけれど信頼回復に努めよう、というキャンペーンも請け負っています。

保健のイメージアップで彼が考えたのがこのイメージ。

りんごのホッペで明るい笑顔の看護婦さんに、パンと愛と保健(Pane, Amore e Sanità)というスローガンが。


現実には、前のトピを見ていただいてもお分かりのように、看護婦さんは嫌われる職種ナンバー1で、こんな笑顔の看護婦さんに当たることは、まずめったにありません。

医療ミスや保健行政の落ち度を伝えるニュースには事欠かないお国柄ですので、こんな写真を見せられても今ひとつピンと来ないですね。

最近では、イタリア中部の市立病院付属予約センター(診察や検査の予約を一手に引き受ける)で、マンモグラフィーの予約(初診)をとろうとした30代の女性が、緊急ではないという理由で「2012年1月27日なら空きがあります。」と回答された件が大きく報道されていました。

報道にあわてたその病院の責任者が「緊急の場合は72時間以内、再診の場合は3ヶ月以内(法定期限)に予約が取れます。初診で緊急でない場合、病院の予約に時間がかかる時は、協定医療機関なら、チケット(最低診察負担)のみではるかに早く予約が取れます。」と弁明。

トスカーニに戻りますが、上記のキャンペーンは拒食症のときのような波紋は呼んでいませんが、評判は悪いです。以前カラブリア州のイメージアップキャンペーンを請け負ったときも、彼の報酬の高さが批判されていましたが、今回も報酬を含めて総額150万ユーロのキャンペーンに意義があるかと、疑問視されています。

トスカーニという人は、普段はトスカーナ州の田園地帯に住んで、オリーブオイルを作ったりしているのです。

以前読んだインタビューで「トスカーナ州の田園地帯は世界で一番美しいと思う。その美しさと向き合っていると、厳かな気持ちになってくる。神が存在するとすれば、トスカーナの田園地帯を作ったのは神の業に違いない。」と話していました。

無神論者で急進的な思想の持ち主ですから、また人を食った物言いなのかもしれませんが、彼がトスカーナの田園風景に深い愛着を持っているのは事実のようです。

トスカーニブランドのオリーブオイルを販売するサイトがあります。そのサイトを訪れた時、思わず笑ってしまいました。

古今の名画家が描いた聖母マリア像(Vergine)の中にエクストラバージン(ExtraVergine)オリーブオイルの写真がまざっています。


バチカンが目くじらを立てそうなお遊びですが、いかにもこの人らしい発想です。


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2007年ノーベル賞受賞のイタリア系アメリカ人教授

2007年度のノーベル医学生理学賞は「マウスを使ったES細胞の研究実験=(ricerca sui cambiamenti genetici nei topi e cela a stento l’emozione」に対する功績を評価して、ユタ大学教授Mario Capecchi(マリオ・カペッキ)ら米英の3教授が受賞しました。

カペッキ教授はロミオとジュリエットの舞台となった北イタリアのVerona(ヴェローナ)生まれとあって、こちらでは教授の波乱万丈の幼少期が大きく報じられました。

マリオ・カペッキはこんな人物(Corriere della Sera)
ノーベル賞で貧困に苦しんだ幼少期が報われた(La Stampa)

といった見出しが新聞を飾り、TVやラジオのニュースでも報道されました。本国アメリカでは受賞のニュースはイタリアほど大きく取り上げられていない、という記載もありました。

さて、カペッキ教授の幼少期は物語を読むようにドラマチックです。

イタリア人で航空パイロットだった父親は第二次世界大戦中に戦死。米国人の画家とドイツ人の考古学者の間に生まれ反戦詩人だった母親は、1941年にナチスにより戦犯として逮捕され、ダッハウの強制収容所送りに。

母親が連行されたとき、後年のカペッキ教授=マリオはわずか4歳半でした。一人で取り残されたマリオは、北イタリアの町を転々としながら、浮浪児として何とか生きのびることだけを考えます。

終戦で強制収容所から戻ってきた母親が、栄養失調で衰弱しきったマリオを病院のベッドに探し当てたのは、マリオが9歳を迎える誕生日の当日だったそうです。

ベローナで戦後の一年半を過ごした後、フィラデルフィア大学で物理学教授をしていた叔父を頼って、母親と共にアメリカへ移住することになります。

マリオが教育を受け始めたのはアメリカへ渡ってからのこと。既に10歳を超えてからということになります。

新聞記事は、カペッキ教授がどれほど優れた頭脳に恵まれていたとしても、あのままイタリアに残っていたら、現在の業績もノーベル賞受賞もなかっただろう、という記述で結ばれています。

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ポールニューマンが後援者、トスカーナに病気の子供向けキャンプ場オープン

今日10月6日、トスカーナ州に、慢性疾患に苦しむ子供や手術後のテラピーを受けている子供が、治療を受けながらサマーキャンプに参加できる施設がオープンします。

美しいトスカーナの自然の中で、適切な医療補助を受けながら、同年代の子供たちと一緒にバカンスを楽しめるのです。

この種の施設はイタリアでは初めての開設だそうです。キャンプ場の大口支援者は俳優のポールニューマン。

チャリティー活動がハリウッドスターのステイタスになるずっと以前から、ポールニューマンは「自分が人生から授かった幸運の一部を、自分より恵まれなかった人々に捧げる」活動を続けてきました。

フィランソロピストとしては先覚者のニューマンが、収益の100%を社会奉仕活動に還元する食品会社Newman’s Ownを創立したのは今から20年以上も前の1982年のこと。

さて、イタリアのサマーキャンプですが、Dynamo Camp(ディナモ・キャンプ)というこの施設、イタリアでは始めての試み。



北米や世界各国で成功している慢性疾患の子供向けキャンプ場「The hole in the wall」をイタリアにも建設する計画にニューマンが賛同し、資金援助を決めた3年前、大勢は計画の実現を信じていなかったと言います。

イタリアのNPO団体は、ほとんどが公的補助で運営されています。アメリカと違って、社会奉仕活動を資金援助する企業向けの税金控除は、イタリアにはほとんど存在しないからです。

カトリック系の社会奉仕活動以外に、宗教色のないフィランソロピー(イタリア語ではフィラントロピアFilantoropia)の精神はまだそれほど普及していないこともあります。

能率が悪いこと世界でも有数と、悪名高いイタリアのお役所仕事も大きな障害でした。

3年かけてオープンにこぎつけたDynamo Campは、献身的な活動と企業家精神が上手く合わされば、イタリアでもフィランソロピー活動が可能なのだ、という証明になりました。

キャンプの公式サイトには、英語バージョンもあり、20へクターのWWF保有地にある美しいキャンプ場の写真も紹介されています。


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オリビエーロ・トスカーニの「反拒食症」キャンペーン

昨日いつものように経済新聞をめくっていたら、いきなり見開き1ページのショッキングな広告が目に飛び込んできました。

あまりにもリアルなため、思わず目を背けたくなるような写真は、攻撃的なキャンペーンで有名なオリビエーロ・トスカーニ(Oliviero Toscani)のものでした。


私の住むパドバ県下のファッションメーカーFlash&Partnerが、自社のティーン向けブランド宣伝をトスカーニに依頼し、トスカーニは、長年関心を持ってきた拒食症問題を訴える好機と見たわけです。

それにしても、骨と皮にやせこけた全裸の若い女性の写真は、グロテスクなまでにショッキングです。(あまりにも刺激の強い写真と思い、ここには載せません、興味のある方はこちらからリンクしてください。)

モデルとなったのはフランス人の実際に拒食症に苦しむ若い女性。ファッション誌Vanity Fair最新号のインタビューに答えて「拒食症がどんな結果にたどり着くかを、広く知って欲しかったから。」とモデル出演の動機を語っています。

新聞の見開きページや街頭の巨大広告スペースに張り出されるとあって、マスコミの反応もかなりのもの。「トスカーニがまたショッキングなキャンペーン展開」とか、「胃袋にパンチを食らうような」、「必要以上に露骨な描写」などと形容されています。

イタリア保健大臣は「拒食症に反対する有効な手段としてこのようなキャンペーンは高く評価できる。内容的にもインパクトが強くて効果的。」と手放しの賞賛で、トスカーニは保健省の依頼ですでに「健康キャンペーン」も製作中だそうです。

昔一緒に働いていた女性が拒食症で、やせ細っているのもかわいそうでしたが、強迫観念というか、食べ物の話しかしない、というのが悲惨でした。

体だけではなく、精神も蝕む拒食症、拒食・過食症で苦しむイタリア人は、思春期に差し掛かったばかりのローティーンを中心に200万人以上もいるそうです。


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グラフィティ (graffiti)


グラフィティは君自身、君の魂の表現だ。(Gojo)

イタリアだけではないようですが、都市の壁や地下鉄構内電車の車両にスプレーなどで絵や文字を落書きするグラフィティ(イタリア語読みだとつづりは同じでグラッフィーティ)が社会問題になっています。


古い歴史のある建物の壁や中には遺跡にまで落書きされた例もあります。本来のグラフィティはアートだと主張するする層もあり、世界中にグラフィティの描き手(ライター)のネットワークもあるそうですが、美しい落書きばかりではないのです。


地下鉄や鉄道駅構内もグラフィティの被害が多い筆頭に上がります。地方自治体がグラフィティの清掃にかける費用が年間2千万ユーロ。地下鉄公団・鉄道公社・民間の費用も合計すると実に年間6千万ユーロも費やされます。

最も被害が大きく、一市で清掃に年間500万ユーロ(約7億8千500万円)も費やすローマ市は、23組の専任清掃チーム、重点ポイントを24時間テレカメラで監視、グラフィティ反対キャンペーンなど、あの手この手の対策をとってきました。

それでも減らないどころかグラフィティは増えるばかり。今年の5月からはライター達に表現の場を提供する策がとられています。ローマ市やローマ県域に19箇所のグラフィティ公認スペースを設け、今後もスペースを増やしていく方針だとか。

他にもナポリ市が7月から地下鉄の2駅構内にグラフィティ公認スペースを設けました。禁止しても減らないなら、せめてスペースを設けて被害を減らす努力をする方向に切り替えた、ということでしょう。

我が家のまん前にも高校があり、その壁面にグラフィティが色とりどりに描かれています。新学年を前に壁のグラフィティを洗い落としたのですが、すぐにまた別のライターの表現の場となることはまず間違いありません。

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ノーパスタ・デー


イタリアの主な消費者団体の呼びかけで、今日13日はノーパスタ・デーとなりました。

事の発端はイタリア人が主食とするパスタやパンなどの小麦製品が、この秋1キロ辺り20セント(約31.5円)も値上げされること。

確かに小麦の価格は上がっているのですが、「製品価格にこれほど大きく影響するほどの高値ではない、明らかに便乗値上げ。」というのが消費者団体の調査結果です。

今日一日パスタやパンを買うことも、外食時にパスタやパンを食べることも控えて、消費者の怒りを業者に届けようというのがノーパスタ・デーの狙いです。

ミラノやローマなど6つの都市の中心街で、ノーパスタのデモや集会も行われました。

小麦製品だけではなく、牛乳やオリーブオイルなどイタリア人の食卓に欠かせない食品、ヨーロッパで最も高いと言われるガソリン代、遅れと老朽車両で悪名高いイタリア鉄道運賃、これもヨーロッパでトップクラスの高い電気料金も値上げを予告しているのです。

値上げが実施されると、一家庭辺り年間1千98ユーロ(約17万2千380円)の出費増となる見込みとか。既に物価高でアップアップしている一般イタリア人の怒りが噴出しそうな数値です。

消費者団体の発表では、12時までに6大都市のスーパー前で行った調査では、48%のイタリア人がノーパスタ・デーに賛同して、パスタを買わなかったそうです。

ノーパスタ・デーは、ユーロ導入からこの方「上がらないのは給料だけ」の物価高に苦しんできたイタリア人が、始めてまとまった意思表示をした日でもあります。

この不買運動をきっかけに、なんとか物価高が収まって欲しいもの、といいながら、家ではうっかり昼食にパスタを食べてしまいました・・・・

外食ではなかったし、今日お金を払って買ったパスタではないので許してもらいましょう。


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イタリアはフェミニズム後進国か?

だいぶ日にちがずれてしまいましたが、日曜日のテレビニュースで、英紙Financial Times一面で大きく取り上げられた「ネークド・アンビションーフェミニズムに取り残された国、イタリア―」という記事についての反論を取り上げていました。

ミラノに2004年から住むFinancial Times特派員は、イタリアのCMやテレビ番組に氾濫する、肌の露出度が異常に高い女性像に、どうしてもなれることができないそうです。

「他のヨーロッパ諸国では商品を売りつけるのに、女性の肉体を使ってアピールする手法は時代遅れとされている。イタリアでは、女性議員の少なさも手伝ってか、半裸の女性が出ていなければ商品は売れないと考えられているようだ。」というのが記事の趣旨。

例として挙げられたTIM(イタリア最大の携帯通信業者)の宣伝写真はこんな感じです。


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バカンスという名の帰郷


カラブリアに来て2週間が過ぎました。この地で夏を過ごすようになって6年目です。長男は早くもこちらの生活になじんで、「カラブリア弁」を真似てしゃべるようになっています。

浜辺で土地っ子が話すボキャブラリーは、正直まねしてもらいたくない「汚い」物なのですが、まあ仕方がありません。どうせ9月にパドバに帰って学校が始まれば、すぐパドバのアクセントに戻るのです。子どもって本当に飲み込みが早い、とおかしくなります。

さて、6月も半ばをすぎたので、浜辺にもボツボツおなじみの顔ぶれが集まってきています。私たちがいる土地は観光地ではないので、この地に夏のバカンスに来るのはほとんどが「カラブリア関係者」に限られます。カラブリア出身で、他のイタリアの土地や遠くはドイツやスイスに移り住んだ人々。いわゆる移民です。

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