イタリア言の葉

2年半ぶりに再開しました。イタリア生活22年のフリー通訳・翻訳者が北東の町パドバより発信する「社会派」ブログ

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イタリアの豪華客船火災に思う

JUGEMテーマ:イタリア
先月座礁事故を起こし内外から非難を集めたイタリアのクルーズ運行会社Costa Crocere(コスタ・クロチェーラ)の運航船が、なんと27日セーシェル諸島沖でエンジンルームの火災事故を起こし、航行不能で漂流中です。このニュースを聞いたとき、何とも言えぬ複雑な気持ちになりました。

前回の座礁事故については、人身事故でその被害の大きさと、座礁時に船長の取った非常識な行動の数々がマスコミを通じて詳細に流され、大きな衝撃を与えました。前回はしかし会社が、というより船長への風当たりが非常に強かった印象です。しかし今回の火災では、明らかに運行会社に非難が集中すると想像できます。

豪華客船の事故が、一体どれだけ発生しているのか見当もつきませんが、一ヶ月足らずの期間で同じ運行会社の客船が2度も事故を起こす確率は、普通に考えると限りなくゼロに近いはずなのです。それが何故続けて事故を起こしているのか。何となく運命的なものすら感じてしまいます。

今回は幸いにして乗客の身体被害は出ていないのですが、楽しいはずのバカンスで大きな不便を強いられた乗客の不満と、この事態を引き起こした会社のイメージダウンは計り知れないものがあります。

既に前回の大事故で、マイナスイメージ、乗客への賠償金など痛手には事欠かないところに追い討ちをかけるように、この火災で航行不能になった巨大な客船が、フランスの漁船にえい航されている映像が世界を駆け巡っているのです。この先、料金を払ってこの会社の客船に乗ろうと思う乗客が、どれだけ残るでしょうか。

イタリアの景気はこれ以上ないほど冷え込んでいるのに、例外的に景気の良かった数少ない業種が、もはや立ち直れないだろうところまで痛手を蒙ったと言うのが私の正直な感想です。
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