イタリア言の葉

2年半ぶりに再開しました。イタリア生活22年のフリー通訳・翻訳者が北東の町パドバより発信する「社会派」ブログ

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南へ向かう夜行列車

画像は借り物です

我が家が生活するパドバ市からカラブリアまでの距離は約1200km程です。パドバ市から逆方向(スイス方面)に向かって1200km移動すると、オランダのアムステルダムまで行き着くといえば、距離感がわかっていただけるでしょうか。

ヴェネツィアを拠点とするローコスト航空会社が倒産してしまってからは、カラブリアまでの移動は夜行列車に戻りました。この夜行列車は毎日往復1便運行され、ヴェネツィア駅からシチリア島のシラクサ・カターニアまで連絡しています。

この列車はひとつのコンパートメントに6人収容する簡易寝台B、4人収容の簡易寝台A、シングル、ダブル、トリプル・コンパートメントのワゴンリー社管理の寝台車両という編成です。金曜日と土曜日には、乗用車を積み込む貨車も連結されます。

公共の交通網がまったく整備されていない深南での生活は、乗用車がないと不可能で、「長距離を夜通し運転するのはいやだけれど、向こうでは車が必要」な場合、この乗用車積み込みシステムを利用できるわけです。

ただし乗用車はどこでも乗り降りできるわけではなく、積み込みと積み下ろしの駅が限られますが、、、

去年まで我が家はトリプルコンパートメントの寝台車を利用していました。空間は狭くとも、ドアを閉めれば外部の音がほとんど遮断でき、洗面台も付いて、全て布製のベッドメーキング、朝には(プラスチックカップですが)コーヒーと新聞のサービスもあります。

今年から次男も一人分の座席の予約が必要になったため、(4歳以上は安全上一人前の予約が義務)4人収容の簡易寝台Aをワンコンパートメント取ったのですが、外の音は筒抜けだし、寝るのは座席と同じ素材のベッドに不織布のようなペラペラのシーツと人形の枕のような小さなものがあるだけ。

トイレや洗面所も共用でひどく汚れており、空間が2倍ほどあっても、快適とは言いがたい旅になりました。ただひとつ良かった点は、定刻運行だったこと。最高6時間遅れの経験がありますので、定刻ならほかの事で文句は言えません。(イタリアで生活するには、多くを求めない方がストレスなくすみます。)

今の夫と知り合って以来のカラブリア通いなので、20年ほど前からこの夜行列車を利用していることになりますが、当時すでに年代ものだった寝台車両は今に至るまでほとんど新しい車両に交代されていません。簡易寝台は10年ほど前に新しい車両に変わりましたが、すでに故障している箇所が多く、痛みが多く汚れが目立ちます。

睡眠ガスを吹き付けて貴重品をそっくり盗まれた話なども聞く夜行列車ですが、我が家では幸い盗難や嫌な思いをしたことはありません。他人のいびきに悩まされて眠れなかった程度でしょうか。

独身のころクリスマスで先に帰省していた今の夫を訪ねて、この夜行列車で一人旅をしたこともあるんですよ。ローマ以南へ一度も足を踏み入れたことのないイタリア人の同僚たちから「勇気がある」と言われたものです。 (今回使用した画像は借り物で、家の子供たちではありません。)

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