イタリア言の葉

2年半ぶりに再開しました。イタリア生活22年のフリー通訳・翻訳者が北東の町パドバより発信する「社会派」ブログ

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水道水を飲もう

昨日いつものように子供二人を学校と幼稚園に迎えに行きました。終業時の小学校前道路は、ものすごい混乱状態です。一方通行のその道には、両側にびっしり車が駐車されていて、走るスペースは1車線分しか残されていません。

なぜかこの道は小型トラックなど大きな車もつっかえそうに通り、そこに子供をピックアップした親たちのお迎え車が何とか車線に入り混もうとあふれ、その間を自転車が強引に縫って走ります。

学校前の道を出たところの交差点では、短い青信号を逃すまいと、右側優先など無視して突っ込んでくる対向車に気をつけながら、歩道の端をふらふら歩く、危なっかしい小さな子供も横目で監視しておかなければなりません。そんな修羅場に長男がなにやら学校からもらってきたパンフレットを読んでくれても、聞いている余裕などないではありませんか。

「ママはいつも僕の話聞いてないんだから。」と長男は口を尖らせました。うちに帰ってから問題のパンフレットをゆっくり読んでみると、3月22日の「世界水の日」を前に、「水道水を飲もう!」という市の啓蒙パンフレットでした。

そういえばこのところ長男が、妙に水道水にこだわっていたな、と思い当たりました。うちでは飲料水にミネラルウォーターを買いますが、長男は「水道の水のほうがおいしい。」とわざわざ水道水を飲むのです。

イタリアは世界でも有数のミネラルウォーター消費国だそうです。エコロジーの観点で判断すると、ミネラルウォーターはプラスチックごみを沢山出し、トラック輸送でCO2排出もあるので感心できない習慣だというわけです。

イタリアの水道水は飲料に適しているだけではなく、ミネラルウォーターより成分検査の頻度が高く、安全性にも優れているということです。その上経済的でもあるので、このパンフレットは「水道水を飲む習慣を取り戻そう!」と訴えているわけです。

パドバ市の保育園・幼稚園・小学校では(たぶん中学校も)、飲料水は水道の水に決まっています。子供たちが学校でせっかく水道水を飲む習慣を身につけても、うちへ帰ればミネラルウォーターでは意味がないと考えて、今回の啓蒙パンフレットになったのでしょう。

ではイタリア全国どこでもミネラルウォーターを飲むのか、というとそうでもないのです。私の夫の郷里では、あちこちにある湧き水を汲んで、それを飲料水にするのが一般的。ミネラルウォーターはあまり買いません。冬にスキーに行くと、山の町ではみんな水道水を飲んでいますし。

いつも感心するのですが、こうして幼稚園や小学校からしっかりとエコ教育をするのは、素晴らしいことだと思います。うちの長男も、学校で教わったように、自ら進んで水道水を飲むようになりました。次の世代の意識改革、なりよりも効果的ではないでしょうか。


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