イタリア言の葉

2年半ぶりに再開しました。イタリア生活22年のフリー通訳・翻訳者が北東の町パドバより発信する「社会派」ブログ

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イタリアのメダル報奨金

北京オリンピックも中盤、花形競技の陸上も始まり、TVの中継に釘付けの方も多いのではないでしょうか。

イタリアの公共放送局「ライ2」も、連日放送時間の大部分をオリンピック中継にあてています。しかし、中継されるのは当然ながらイタリア選手が出場している競技が中心。

私にはあまりなじみのない、フェンシング・自転車・射撃・アーチェリー・ボートなどの中継が延々と続きます。視聴率はあまり気にしていないのか、編集をせず中継をそのまま淡々と流すので、長距離の自転車競技中継は、かなり退屈です。

そこで、TVをつけっぱなしにして家事など他の用事をし、ゴール前のラストスパートなど要所だけを見る観戦になったりします。

イタリアのメダル獲得数は今日現在で金メダル6、銀メダル5、銅メダル5と中々健闘しています。上位の国が中国・アメリカなど人口から見ても「大国」なことを考えると、イタリア人アスリートは中々優秀のようです。

「メダル報奨金」についての記事を先日イタリア経済新聞(14日付)読んだのですが、イタリアオリンピック委員会(CONI)が払うメダル報奨金は、世界的に見ても高額だそうです。

(記事では報奨金額世界1ということになっていますが、税込みの額ですし、日本などオリンピック委員会以外からも報奨金が出ること、実際の貨幣価値などを考えあわせると、単純に世界一というとかなり誤解を生みそうなので、ここでは「世界一」と書きません。)

その報奨金額、金メダル14万ユーロ(1ユーロ160円で計算して約2280万円)、銀メダル7万5千ユーロ(約1200万円)、銅メダル5万ユーロ(800万円)ということです。

ただし一流アスリートのほとんどが警官隊・森林警官隊・財務省警察隊などのスポーツ部隊に属し、国家公務員として給料を支給されており、従って報奨金からは一時収入として43%の税金がひかれることとなってしまいます。

企業のスポンサーがついているわけではなく、給料もごく一般的な額なのに、4年に1度のメダル報奨金にこれほどごっそり課税されるのはたまらない、とアスリートたちは「メダル報奨金を非課税に」と訴えています。

先ほど貨幣価値と書きましたが、実際14万ユーロでは、不動産価格が日本とは比較にならないほど低いイタリアでも、地方都市に中規模の住居を買うことも出来ない金額です。それを更に43%も引かれては、血のにじむようなトレーニングを4年間積み重ねたアスリートにとって、かわいそうな気がします。

経済財務省次官は、メダル報奨金非課税の提案に反対の姿勢を示したそうですが、同じ国のアスリートでも、プロサッカー選手となると、収入が2桁ぐらい違うことを考えると、メダル報奨金ぐらい非課税にしてあげても良いのでは、と思ってしまいます。

追記:15日付の新聞では、経済・財務大臣は次官を通じて「報奨金を非課税に出来るよう所得税法を修正するより、課税による報奨金の減額を補う「追加報奨金」の予算を組んでイタリアオリンピック委員会に割り当てる方が手っ取り早い」とコメントしたそうです。

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