イタリア言の葉

2年半ぶりに再開しました。イタリア生活22年のフリー通訳・翻訳者が北東の町パドバより発信する「社会派」ブログ

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イタリアに移民したガーナの女王様

以前一度聞いたことがあったのですが、昨日偶然ラジオ番組のインタビューを聞いて興味を引かれた話です。

私の住むパドバ県の隣県ヴィツェンツァ(Vicenza)県のスキオ市(Schio)にガーナ共和国出身のアシュンティ族の女王様が、家政婦として出稼ぎに来ている、というのです。


現在49歳のNanà Mawusi(ナナ・マブジ)さんは、ガーナ共和国の首都アクラ(Accra)から200kmに位置するベソロ(Besoro)という町の数千人(はっきりとした人口は不明とか!)の部族を治める女王さまです。米作で生きる臣民の貧しさを見かねて、弟に王座を任せ、18年前にイタリアに移民することを決意したそうです。

イタリアにやってきたナナさんは、仕事を探しましたが、見つかったのは一般家庭の清掃などを受け持つColf (Collaboratrice Famigliare=家政婦)の仕事だけでした。

夫とはなれ、3人の子供を育てながら給料を貯め、年に一度休暇を利用して数週間故郷に帰るだけ、という生活が何年も続きました。

家政婦として働くことを恥じて、ガーナからの移民以外には自分の身分を明かそうとしなかったナナさんですが、3女の洗礼に雇い主を招待し、居合わせたガーナ人の招待客が全員彼女の顔をプリントしたティーシャツを着ていたことから、女王であるということがわかってしまいました。

アシュンティ族の女王が家政婦として働いている、というニュースはたちまちマスコミの話題となりました。そしてカリタスやスキオ市をはじめとする地方公共団体から、臣民を助けるという彼女に援助の申し出が集まるようになりました。

カリタスとスキオ市の後援で、ナナさんの故郷ベソロに救急診療所や小学校の建設が実現し、年に数回ベソロ向けに支援物資を満載したコンテナーを発送することもできるようになりました。

最近ではスキオ市でナナさんやベソロをテーマにした写真展やケンテ布を使用したファッションショーが開催され、収益はベソロに井戸を建設するプロジェクトに使われたそうです。

ナナさんの活動を支援しているのは、スキオ市以外にアルプス山間のトレント自治県(Provincia autonoma di Trento)があり、2007年度にベソロ医療センターの産科と検査センター建設に支援金を出す決定をしたそうです。

ベソロ住民の生活向上プロジェクトの先頭に立ち、またヴィツェンツァ県下のガーナ移民のサポートにと、家政婦の仕事以外にも忙しい毎日を送ってきたナナさんは、2006年に故郷のベソロに帰り女王の地位に戻っています。

昨日のラジオインタビューでは、ベソロやアシュンティ族のために飲料水が足りないのです。支援してくださる皆さんにこれからも私たちを助けてくださいとお願いしたいです、と語っていました。

ナナさんのニュースビデオ

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