イタリア言の葉

2年半ぶりに再開しました。イタリア生活22年のフリー通訳・翻訳者が北東の町パドバより発信する「社会派」ブログ

トラックバックは承認制になっていますので、過去記事にいただく時は(確認が遅くなりますので)コメントで一言お知らせください。
<< September 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | permalink | - | -

ラジオ番組でソムリエオンラインコース

JUGEMテーマ:ワイン
 普段夕食時に何気なく聞いているラジオ番組がラジオ2の「Decanter(デキャンタ)」、ワイン学とガストロノミーがテーマの、食事時に聞くにはピッタリな番組です。月金で夜8時から約1時間オンエアするこのラジオ番組が、23日(2月)からイタリア初のオンエア・ソムリエコースを企画しました。

ラジオ番組内の企画で、愛好家から全く知識のない初心者まで広い範囲向けとはいえ、イタリアソムリエ協会(AIS)の専門教師が講義します。

講義のテーマは3つ。l'arte della degustazione(テイスティングの技)、le vigne e le cantine d'Italia(イタリアのワイン産地と生産業者)、 il corretto abbinamento vino-cibo(ワインと食品の正しいマリアージュ)を各7回計21回で学ぶなかなか本格的な装いです。番組サイト上からオンラインテストに挑戦し、自分の知識を試すこともできるそうです。

視聴者やマスコミからの反響も予想を大幅に上回る大好評だそうで、Podcastをダウンロードして自分の好きなときに楽しみながら受講できる無料コースとして、私もぜひ参加してみたいと思います。
 
AISが企画する通学式のソムリエコースは、基本的に職業としてのソムリエ育成が趣旨のコースなので、半年コースが3課程、受講料も一期500ユーロ以上とかなりの出費を伴い、内容も高度で、趣味が高じて受講するにはかなりハードルが高い印象。

私の周囲でも愛好家でこの資格を持っているのは医師やエンジニアなど、経済的にゆとりがあってかつ教育程度も高い人が多い気がします。だからこそワイン愛好家の裾野を広げるのに、ラジオ番組で企画するソムリエコースは非常に優れていると感心しました。
Novita (最新情報) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

エティカル・ゴールド

パドバ市に隣接するヴィツェンツァ(Vicenza)という市は、大小の金宝飾メーカーが集中しているところで、年3回行われるジュエリー見本市
Vicenza Oro)は、国外からも多くのバイヤーを集めています。

今年2回目の見本市が丁度今(5月16日から20日)開催中で、関連記事がイタリア経済新聞に特集されていたのですが、私の興味を引いたのは「エティカル・ゴールド(Oro etico)」の記事です。

エティカル(倫理的)ゴールドとは、採掘・精錬など全ての過程で、環境破壊や労働者の搾取、年少者労働などを避けて製品化した金だそうで、発想の元になったのは「エティカル・ダイヤモンド」だそう。

レオナルド・ディカプリオ主演の映画「ブラッド・ダイヤモンド」などで、アフリカのダイヤモンド生産国の内情が広く知られるようになり、ブラックマーケット経由のダイヤモンドを知らずに購入するのは良心が咎めるという消費者向けに、コンフリクト・フリー証明付ダイヤモンドだけを扱う北米業者の運動がイタリアに上陸したのは4年前から。

金の場合ダイヤモンドのような政情とからんだ複雑なシステムにはなっていないようです。それでも私の指にもはまっているシンプルなマリッジリングを作る過程で、伝統的な方法だと5トンの水を要し、18トンもの廃棄物(汚染水など)がでるそうです。

ウンブリア州に本拠を置くGoldlakeという金採掘業者は、イタリアにおけるエティカル・ゴールドのパイオニアです。中央アメリカの貧しい国ホンジュラスにある2箇所の金採掘権を得て、現地法人を通じて自ら砂金や金塊の採掘作業を行っているのです。しかも独自に開発した技術で、採掘時に使用する水の再利用とシアン化合物など化学薬品を一切使わない比重選鉱を可能にしたそうです。

自ら採鉱する分のほかは、自社の現地法人と同等の条件で契約した現地の小規模採鉱者から買い取った金のみを扱っているそう。また精錬過程での労働者搾取を避ける目的で、イタリアの自社グループ内精錬所で作業を行っているそうです。

このように原料から出荷までを自社グループ内で直接扱うことで、倫理的に問題になるような工程が一切ないことを証明できるというわけです。

エティカル・ゴールドは従来の金に比べて価格が高めに設定されていますが、このようなクリーン証明を付加価値として認める、イギリスや北米の業者からも着実な評価を受け始めているそうです。

現在イタリアでこのエティカル・ゴールドを売り物として作られているのがBelloniブランドのマリッジリング。Belloniは「Il ben più prezioso è la dignità(人権は宝石よりも価値があります。)」のコピーと共に、イタリアで始めてエティカル・ダイヤモンドを売り出したブランドです。

今度はエティカル・ダイヤモンドの婚約指輪とエティカル・ゴールドのマリッジリングをセットで売り出そうと言うわけです。年齢を重ねて多少ひねくれた見方をするようになったので、これも独自性を追及したある種の宣伝には違いないと言う気もしてしまいます。

その私ですら「ブラッド・ダイヤモンド」を見た直後、手持ちのささやかなダイヤ付ジュエリーを身につけるのが後ろめたかったのも事実です。幸福のシンボルのようなこれらのリングですから、一点の後ろめたい思いも持たずに身につけられるクリーンなものをと願う女性は沢山いるかもしれませんね。


にほんブログ村 海外生活ブログへランキングに参加しています。応援にこのバナーをワンクリックしていただけると嬉しいです。
JUGEMテーマ:ジュエリー


Novita (最新情報) | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

明るい話題がない

久しぶりの更新でこんな話題ですみません。書こうかずいぶん迷ったんですが、現実には違いありませんので。

ニュースとはそういうものかもしれませんが、最近明るい話題が全くありません。目や耳から入ってくるのは、不況や失業の話題ばかり。ベルルスコーニ首相は「イタリアは不況に耐えて、さらに強力になる!」とポジティブ発言を続けています。

それにしても、「2010年までにEU域でさらに600万人が失業!」とか、「景気回復は2010年以降まで望めない」とか。挙句の果てには「イタリア国家は財政破綻!」の縁起でもない予想をする海外紙まであり、どう考えても先行き暗い感はぬぐえません。

ついにはベルル首相「マスコミのニュースを鵜呑みにしてはならない。新聞などはあまり読まないほうが良い。」とまで言ったそうです。

実感として「不況」に危機感を抱いている人は、まだそれほど多くない様に思います。それでも連日のニュースであおられるのか、アンケートなどに「今後出費を抑える。」または「貯蓄に励む。」と答える人が増えているそうです。

一般イタリア人が抑える出費の主なものは「外食と旅行」。この2業界は見通し暗いですね。

具体的な景気対策としてイタリア政府が打ち出しているのは、「住宅建設」と「公共事業発注」。所は変わっても、景気テコ入れ策と言うのは、あまり変わらないようです。

日本では個人消費を伸ばす目的で「定額給付金」の支給が始まっているようですね。イタリア経済新聞に「日本政府の施し金」という見出しで載っていました。普段日本の記事にこのような皮肉った見出しはついていませんので、今回はまた意地の悪い見方をしたものです。

「施し金」と言われてパッと私の頭に浮かぶのは、イタリア政府が去年の秋に試みた「ソーシャルカード」。

年金生活者や低所得家庭に2ヶ月に一回80ユーロ、一年間に480ユーロが振り込まれる一種のプリペイドカード。光熱費の支払いや食料品の購入に使えるはずでしたが、上手く機能しないことが多々あり普及しなかったようです。

「持っているのは貧乏人の証」と恥ずかしがる人が多かったのも不評の一因。一般のイタリア人には使えないソーシャルカードより、定額給付金のような現金支給のほうが好ましかったはずです。


Novita (最新情報) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

スト規制法

イタリアの公共輸送(鉄道・航空・市バスなど)はしょっちゅうストライキをすることで悪名高いです。なぜこんなにしょっちゅうストライキをやるのかという疑問が、検討中の「スト規制法案」特集記事を読んで分かりました。

ともかく労働組合の数が多い!航空関係は20組合、市バスは15組合、鉄道が9組合もあります。

これだけの組合が、かわるがわるストライキをやれば、しょっちゅうストライキになるのも無理はないです。特に航空関係!業種別労組が多いせいもあるでしょうが、何で20も労組が必要か・・・

ベルルスコーニ首相は、伝統的に公務員・公社職員の権利が強いイタリアでは「タブー」の感もある「公共サービス・スト規制法の改正」を選挙公約にしていました。ベルル首相には感心しない私も、こればかりはやはり何とかしたほうが良いと思います。

公共輸送のストライキって迷惑するのは利用者だけで、お偉いさんには痛くも痒くもない。こう頻繁にあると「労働者の権利」と叫ばれても、彼らほど立場が強くない民間で働く一般人の、反感を買うだけの気がします。

閣僚会議で承認されたばかりの「スト規制法案」、何が変わるかというと・・・何ともややこしくて理解するのが大変だったのですが・・・

ストライキを行う権利を有するのは、鉄道なら鉄道労働者の過半数を代表する労組(分野別労働者の50%以上が所属。これは複数組合の合計数でもよし。)というのが条件。この条件をクリアできないけれども、分野内で20%以上の労働者が所属する組合(複数組合の合計数でもよし)については、ストに関係する労働者全体にレフェレンダムを行って30%以上の賛成を取り付ければストライキができます。

つまり小規模労組だけではストライキができないということですね。50%以上が属する労組もほとんどないようなので、集まってゼネストをするかレフェレンダムをしなければならない。かなりストがやりにくくなるはずです。

例えば鉄道なら、整備工とか清掃業者の労組など小規模労組だけがストライキをやっても、結果的に全国のダイヤが乱れる事が良くある、今の事態を改善する狙いがあるのでしょう。

予告だけで実際にストをやらなくとも、航空業界や鉄道でも長距離路線だと予約が減り、売り上げが落ちるという効果もあるので、予告効果を制限するのも一つの目的のようです。

ここに来るまでに既に何度か法案修正されていますが、どのくらいの期間でどんな内容が承認されるのか、今後も追っていきたいと思います。あまり内容が複雑だと、逃げ道も多くなり、結局規制の役に立たないという恐れがかすかにありますが・・・・

にほんブログ村 海外生活ブログへランキングに参加しています。応援にこのバナーをワンクリックしていただけると嬉しいです。
Novita (最新情報) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

教育改革

小学校の安全教室(ボカシをかけてあります)

イタリアの学校は9月が学年の始まりに当たりますが、その直前9月1日のイタリア共和国官報に、教育相発案の「教育改革」暫定法が発表されました。

教育改革の内容についてはそれ以前に新聞などが主な改革点を伝えており、既に大きな論議を呼んでいたところです。

8条からなる一見シンプルな改革が、その後教師の大反発を招きスト連発の騒ぎを引き起こしているのは一体何故なのか、とりあえず暫定法の文章を読んでみました。

新聞に出ていたスモック着用の義務化というのは、どこにも書いてないようです。成績評価を10点満点評価に変え、学科で6点以下だと卒業試験を受けられない、進級できない!というのもあります・・・・

中でも一番問題になっているのは、現在3人程度で分担している小学校の教科担任制を一クラス一担任制に戻す(30年ぐらい前の制度)という第4条です。

一クラス一担任、授業時間数24時間と、確かに書いてあります。現在の小学校は週30時間から42時間まで3段階ぐらいの時間帯がありますが、24時間になると、必然的に午前中授業のみに統一されます。

働く親にとっては大問題。教育相は「教育内容のレベルアップを図るため。」と述べていますが、反対派は、臨時契約の教員をリストラして経費削減するため全体の時間数を減らす、という解釈をしました。

暫定法の最後の条項は、この改革を実施するために、新たな出費や現行予算増など国の財政に更なる負担をかけてはならない、と結んでありました。

この記述でやはり経費削減のための改革かな、という思いがします。

私が新聞などから得た大まかな知識だと、2009年度の予算編成で、経済・財務相は各省庁の基本支出を30%削減するよう要求したということになっています。

予備の支出を控えるのではなく、今年まで使っていた額を来年から30%減らせということです。

無駄な出費を減らすのなら、どんどんやっていただきたいですが、教育の人件費や公立学校への援助額を減らすと言う改革は、本当に教育内容のレベルアップになるのか、疑問です。

この改革の影響で形が見えるのは、今のところ教師のスト連発と言う結果のみ。現場の教師も来年度の一年生から(現在かよっている生徒は現行制度のまま卒業)実際にどう変わるか予測がつかないため、親の側も不安を隠せない状態です。

にほんブログ村 海外生活ブログへランキングに参加ししています。応援にこのバナーをワンクリックしていただけると嬉しいです。
JUGEMテーマ:学問・学校


Novita (最新情報) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

モッツァレッラ騒動について

日本でも大きく報道されている、モッツァレッラ騒動について。

Yahoo Japanなどの報道を見ると、こちらの報道より1日か2日ニュースが遅いようです。

今日の報道では、EU当局がイタリア政府の対応に満足し、現在のところEU域内でイタリア製モッツァレッラに対するこれ以上の措置は必要ない、と言う見解を示しています。フランス政府もイタリア製モッツァレッラの販売停止措置を撤回しました。

モッツァレッラをどれもひとくくりにして疑心暗鬼になってしまうと哀しい気がしますので、一言だけ。

水牛の乳を原料としたモッツァレッラの製造所で行われた抜き打ち検査で、製品や原料の乳からEU規制値を上回るダイオキシンが検出され、イタリア政府は直ちに 検査の結果判明したカンパーニャ州内25の製造所から出荷された商品を全て回収したと発表しています。

ダイオキシンは恐ろしい被害をもたらすので、心配になるのはもっともですが、全ての製品がこの検査値が出た製造所で作られているわけではないのに、モッツァレッラ業界全体が深刻な被害を受けることになりました。

水牛の乳を原料としたモッツァレッラは鮮度が命の食品だけに、45%は生産地のカンパーニャ州内で消費され、イタリアの他の地域で消費されるものと合わせると84%までが国内消費です。輸出量は16%に過ぎないそうです。

その輸出も3大国ドイツ・アメリカ・イギリスが15%までを占め、残りの国々への輸出は合計で全体の1%に過ぎません。

だから危険がないと言いたい訳ではないですが、誰もが口にするほど世界中にいきわたっている食品ではないことだけは確かです。

にほんブログ村 海外生活ブログへランキングに参加しています。皆様の暖かいワンクリックをよろしくお願いします。

JUGEMテーマ:健康


JUGEMテーマ:ニュース


Novita (最新情報) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

ミラノに新しい現代美術館を建設

新美術館のコンピューターイメージ
手狭になったため市外に移転したミラノ市の見本市会場跡地に、18000平米の広大な現代美術館の建設が発表されました。

建設プロジェクトは、ニューヨークのワールド・トレードセンター跡地再建プロジェクト(コンペに当選したプロジェクト。その後土地所有社の利害関係によりプロジェクト内容が変更になった)を手がけたポーランド系アメリカ人建築家ダニエル・リベスキンド(DANIEL LIBESKIND)によるものです。

リベスキンドは、ミラノのイメージを表現するのに、ミラノの象徴とも言えるドゥオーモと同じ大理石を使用し、ルネッサンスの完成されたイメージを最もよく伝える「円」と「四角形」を組み合わせたフォルムの建築イメージを作り上げました。

5階建て、4000平米の展示スペースを持ち、地下には温泉、最上階には屋上庭園を設け、館内には超高級レストランやホールも備えた、現代アートの殿堂になるべくプロジェクトされたこの新美術館、難点は今のところ肝心の中身、常設展示するべきコレクションがないことです。

予定工費は4000万ユーロ、完成予定は2011年をめどに、と言うことです。

にほんブログ村 海外生活ブログへランキングに参加しています。皆様の暖かいワンクリックをよろしくお願いします。
JUGEMテーマ:アート・デザイン


Novita (最新情報) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

イタリアに移民したガーナの女王様

以前一度聞いたことがあったのですが、昨日偶然ラジオ番組のインタビューを聞いて興味を引かれた話です。

私の住むパドバ県の隣県ヴィツェンツァ(Vicenza)県のスキオ市(Schio)にガーナ共和国出身のアシュンティ族の女王様が、家政婦として出稼ぎに来ている、というのです。


現在49歳のNanà Mawusi(ナナ・マブジ)さんは、ガーナ共和国の首都アクラ(Accra)から200kmに位置するベソロ(Besoro)という町の数千人(はっきりとした人口は不明とか!)の部族を治める女王さまです。米作で生きる臣民の貧しさを見かねて、弟に王座を任せ、18年前にイタリアに移民することを決意したそうです。

イタリアにやってきたナナさんは、仕事を探しましたが、見つかったのは一般家庭の清掃などを受け持つColf (Collaboratrice Famigliare=家政婦)の仕事だけでした。

夫とはなれ、3人の子供を育てながら給料を貯め、年に一度休暇を利用して数週間故郷に帰るだけ、という生活が何年も続きました。

家政婦として働くことを恥じて、ガーナからの移民以外には自分の身分を明かそうとしなかったナナさんですが、3女の洗礼に雇い主を招待し、居合わせたガーナ人の招待客が全員彼女の顔をプリントしたティーシャツを着ていたことから、女王であるということがわかってしまいました。

アシュンティ族の女王が家政婦として働いている、というニュースはたちまちマスコミの話題となりました。そしてカリタスやスキオ市をはじめとする地方公共団体から、臣民を助けるという彼女に援助の申し出が集まるようになりました。

カリタスとスキオ市の後援で、ナナさんの故郷ベソロに救急診療所や小学校の建設が実現し、年に数回ベソロ向けに支援物資を満載したコンテナーを発送することもできるようになりました。

最近ではスキオ市でナナさんやベソロをテーマにした写真展やケンテ布を使用したファッションショーが開催され、収益はベソロに井戸を建設するプロジェクトに使われたそうです。

ナナさんの活動を支援しているのは、スキオ市以外にアルプス山間のトレント自治県(Provincia autonoma di Trento)があり、2007年度にベソロ医療センターの産科と検査センター建設に支援金を出す決定をしたそうです。

ベソロ住民の生活向上プロジェクトの先頭に立ち、またヴィツェンツァ県下のガーナ移民のサポートにと、家政婦の仕事以外にも忙しい毎日を送ってきたナナさんは、2006年に故郷のベソロに帰り女王の地位に戻っています。

昨日のラジオインタビューでは、ベソロやアシュンティ族のために飲料水が足りないのです。支援してくださる皆さんにこれからも私たちを助けてくださいとお願いしたいです、と語っていました。

ナナさんのニュースビデオ

にほんブログ村 海外生活ブログへいつも応援ありがとうございます。これからもワン・クリック、よろしくお願いしますね。
JUGEMテーマ:ニュース


Novita (最新情報) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

カラブリア犯罪組織(ンドランゲタ)王国と幻の憲兵隊軍営

これまでシチリア島の犯罪組織マフィア(Mafia)の陰に隠れてマイナーな存在だった、カラブリア州の犯罪組織「ンドランゲタ(Ndrangheta)」が、8月15日の事件で一躍国際的に注目を浴びました。

事件の詳細は上のニュースをお読み下さい。私のンドランゲタについて書いたトピ

20日付のイタリア経済新聞で、今回の事件で国際的に知られたンドランゲタ支配地の一つ、レッジョ・カラブリア県下サン・ルカ市(San Luca)で、反ドランゲタ前哨基地となるはずだった「幻の憲兵隊軍営」建設の経緯を書いた記事があり、なかなか興味深かったので抜粋をお届けします。

記事の伝えるンドランゲタの規模ですが、
155ファミリー(Cosca)、構成員6千人(カラブリア州人口の2.7%にあたる)

主要ビジネスのヘロイン・コカイン流通から得る利益が220億ユーロ(21日の為替レートは1ユーロ約155円)でイタリア国内総生産の3.4%に値する額。

その他 闇ルートでの銃器・ダイヤモンド流通や、不動産業・商店やカジノ経営・移民の違法入国手配など、さまざまなビジネスに手を染め、ヨーロッパの主要各国にルートがあり、外国への浸透もかなり進んでいると見られます。
続きを読む >>
Novita (最新情報) | permalink | comments(0) | trackbacks(1)

森林火災

前回カラブリアの犯罪組織という重いトピを書きました。カラブリアの海に来ると毎年直面する社会問題がもう一つあり、続けて書いてしまうことにします。

私たちが滞在している辺りは、風が強い地域です。日によっては海岸にいられないほどの突風が吹きます。そして、風が強い日には、海から水を汲むバケツを下げたヘリコプターが盛んに飛び交うことが良くあります。




なぜ風が強いとヘリコプターが飛び交うのかというと、森林火災(Incendio Boschivo)が広がり、ペリコプターが消火活動に当たるからです。

森林火災はカラブリアだけではないですが、海岸に近い州を中心に、特に南イタリアに多く起こります。原因は自然発生のほかに過失と故意による放火があります。



人が手入れをしない森で、下草がはびこり、夏のカラカラ天気で乾燥しているところに何かの原因(タバコの投げ捨てや自然発火)で火がつくと、あっという間に燃え広がるのです。

カラブリでは良く、刈り込んだ木の枝や草を空き地で燃やしているのを見かけます。焚き火などという大人しいものではなくて、ゴウゴウと燃え、黒煙がもくもく立ちのぼり、燃えている最中の悪臭と、風で家の中まで入ってくる燃えカスで、大迷惑です。

農家では、刈り取った作物の使わない部分を大々的に燃やすらしいのです。森林業では下草除去に、わざと火をつけることもあり、それが風向きによっては森林火災になってしまうのです
市民防衛団サイトの森林火災予防ページより)

森林火災がいったん起こると、経済的な損失はもちろんですが、大気汚染の上でも大きなダメージを与えます。

一般の人が森林火災の原因に注意を払い、森林火災が与えるダメージがどれほどおそろしいか関心を呼ぶために、具体的なデーターをあげた予防スポットをラジオで繰り返し流しています。

この辺りに関する限り、空き地での「焚き火」やヘリコプターの往来を見ると、あまり役に立っている様子はありませんが・・・

にほんブログ村 海外生活ブログへ応援のワン・クリック、よろしくお願いします





Novita (最新情報) | permalink | comments(0) | trackbacks(0)